アットホームな雰囲気も全てはクライアントの為に

何徳白樹(コンサルタント)

コンサルティングに必要なものとは―「好奇心と吸収力を持つこと」。常に新しい情報を取り入れ、日々勉強していくことが、最も重要なことだという。動き続ける経済とそれに属する多くの企業。その中にあって、新たに企業の変革をもたらすことが出来る唯一の仕事をコンサルティングだと、何徳は考えている。

矛盾するふたつが、新たな力へ

現在、同時進行のプロジェクトをいくつも抱えている何徳。彼女の仕事は、新たに北京へ進出する企業へのビジネス戦略や基礎調査だという。マーケティングリサーチからビジネスプランの作成、早期における課題の解決など、まさにコンサルティングといった業務を行っている。

何徳は、自身が在籍する北京事務所(2009年に分公司に改組)の立ち上げ当初から勤めている。当時は、2人だけで財務や総務、対外調査などをいくつも同時進行していた。「あの頃は、たしかに大変だったと思います。ですが、私自身全てのポジションを経験したおかげで、今の自分がある」と語る。何事も経験が重要なのだ。仕事をしていく上で、辛いと思うことや何気ないことはたくさんある。しかし、それは将来きっと何かの役に立つ可能性を秘めている、と何徳はいう。

コンサルタントは、同時に色々な仕事をするもの。逆に、ひとつの仕事に専念することも多い、少し変わった職業だという。だが、その分毎日がとても充実している。何徳が企業に提出したプランや戦略が、シミュレーションどおりの結果になればクライアントも必ず満足するだろう。何より、何徳が一番嬉しい瞬間だと語っている。また、自分が興味を持っている分野に関われる場合は、万全の体制で望めるため目算以上の結果が生まれることもあるという。

大切なのは、ひとつのことに没頭できる集中力と、ひとつのことに囚われない自由な発想力。このふたつがせめぎ合うことで、新たな変化を生み出す原動力となる。これが、何徳の「今」を支えている全てだという。

基礎調査こそ、コンサルティングの全て

コンサルタントにとって重要なこととは、クライアントが漠然と感じている問題に対して、客観的な視点でロジカルに、そして明確に伝えること。

何徳は、コンサルタントというものを企業専門の医師と考える。クライアントが知りたいと思っていることを、まずヒアリングする問診。市場調査などが触診にあたる。最後に行うビジネスプランの作成や企業戦略の立案が、処方にあたるという。コンサルタントといっても様々で、その三分の二が基礎調査と言われている。その事前調査が重要なのは、医療もコンサルティングも同じだという。

そしてNRIには、「言いたいことが言える」そんな自由があるという。実は、これが一番難しいことだ、と何徳は語る。仕事上、衝突は避けられない。しかし、そういう時に意見を言い合える環境こそ理想の会社だ、と何徳はいう。ひとつひとつのプロジェクトを、スタッフ全員が真剣に取り組んでいる証拠なのだ。

今後の何徳は、NRIの知名度をさらに上げることを重要視している。欧米系のコンサルティング会社は、モデルケースに当てはめて解決しようとするのだが、NRIの場合モデルはなく、すべてが各企業に合わせたカスタマイズプランで執り行うという。これは、次々と企業に変革をもたらすことの出来るシステムである。現地企業である顧客と共に栄えることの出来る新しい形だ、と何徳は考えている。

photo1 photo2 photo3 photo4