仕事の新鮮さに魅力“常に考える”ことが必要

黄暁春(主任)

「案件ごとに新しい仕事に取り組める新鮮さがコンサルタントという職業の魅力」――。そう語るのはBtoB企業の事業戦略の立案などを手がける主任の黄暁春だ。コンサルタントに必要なのは“常に考える”こと。中国経済の成長に合わせ、中国にこだわらずアジアへ活躍の場を広げていきたいという。

コンサルは事実が材料のもの作り

黄は現在、自動車や事務機器関連のBtoB企業に対する事業戦略の立案を手がけている。上海には人材の入れ替わりが激しいため、ノウハウの蓄積と共有ができず、営業力を発揮できていない日系企業が少なくないという。そのため、クライアント企業の社内資源と商品の強みを棚卸しし、中長期的な営業戦略をクライアントと一緒になって作成するのだ。

コンサルティング業務は案件によって事情や課題、ソリューションが大きく異なってくる。その案件が終われば一度すべてをリセットし、次の新しい案件に携わることになる。毎回、新しい仕事に取り組める新鮮さが、“飽きっぽい性格”の自分に合っているのだという。

コンサルタントに必要とされるのは“常に考える”こと。「NRI上海ではアイデアを出し、価値を作り出せる人が総経理よりも偉い」というのが先輩コンサルタントの教えだ。その業界においてはクライアントの方がプロなので、生半可なアイデアは通用しない。改革の実行性とメリットを明確に示さなければならない。紙に書いたプランが商品になるため、そのプランにどれほどの価値があるのかを考えた時、プレッシャーを感じるという。

もちろん、ただ考えるだけでいいプランが作成できるわけではない。アイデアの実行性を裏付けるデータも必要だ。信頼に足るデータを揃えるには調査を行って事実を積み重ねる泥くさい仕事が不可欠になる。黄はコンサルティングを“事実を材料とするもの作り”だと考えている。

自由な社風の一方で厳しさも

NRI上海の社風について、「人を大事にする会社」と語る。やるべきことをやれば、自由に仕事が進められる。あせらず、伸び伸びと成長できる雰囲気がある。その一方で、自分で目標を立て、その達成度を自分で評価しなければならないため、結果を他人のせいにできない厳しさも伴う。また、クライアントに提出するプランはいい加減にできないため、厳しいチェックが入る。

留学や日本での勤務経験で培った日本に対する知識では誰にも負けないと自負している。一方、自分の弱みについては「実はしゃべるのが苦手」と意外な答えが返ってきた。どんなに完璧なプランを作成しようとも、自信を持って話せなければ誰も信じてはくれない。一人前のコンサルタントになるためには今後、さらに壁を越えていかなければならないと感じている。

中国では人民元高、人件費高、原材料高の“3高”が進んでいることから、クライアントに業務の効率化、可視化によるプロセスの改善と利益の向上を提案していく。中国経済がアジア太平洋地区の中心へと成長していくのに合わせ、自身もアジアに活躍の場を広げていきたいと語る。

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