ビジョン共有で達成感
戦略策定から実行支援までのトータルのコンサル遂行力を強化

皿田尚(董事・総経理)

皿田尚は「コンサルタントとして、改革のビジョンをクライアントと共有できた瞬間に達成感を覚える」と語る。高い専門性に裏付けられた、戦略策定から実行支援までトータルでのコンサルティング力強化を目指しており、“伴走者”として改革プランの実行をサポートし、クライアントの繁栄に繋げる。NRI上海を存在感のあるグローバル企業に育てたいという。

経営判断の材料を提供する

皿田は日本で長年、破綻した企業の再生や企業グループの組織再編、サプライチェーンマネージメント(SCM)の構築、M&Aに絡む事業性調査などの業務に携わってきた。上海の総経理に着任した現在は、顧客との関係構築やスタッフが手がけるプロジェクトの状況把握など、現場の理解に多忙な日々を送っている。

コンサルタントの第一の役割はクライアント企業の意思決定を支援することだ。クライアントが持つ本質的な悩みを構造的に明らかにし、経営判断のための材料を提供しなければならない。この役割を担うには、クライアント企業に良くなってもらいたいというこだわりが欠かせない。プラン作成時はクライアントと意見がぶつかることもあるが、最終的に改革のビジョンを共有できた時、コンサルタントとしての達成感を覚えるという。

苦労するのはクライアントと言葉を噛み合わせること。業界によって専門用語や常識が異なり、企業内の風土や力学も異なる。クライアント企業内には「外部の人間に何が分かる」と斜に構える人もいる。新たな仕組みを定着させるためにはクライアント企業の担当者だけでなく、経営層などへの説得が欠かせない。業界や企業の事情を理解した上で、相手に通じる言葉で筋道立てて説明し、改革の必要性を納得してもらうことが重要になるという。

グローバルな企業を目指して

皿田が率いるNRI上海では今後専門性を磨きつつ、戦略策定から実行支援までトータルでのコンサルティング力を強化していく。 実行性あるプランを提案し、“伴走者”として改革を完成まで導くことで、クライアントの繁栄につなげたい考えだ。改革の完成まで見届けることで、コンサルタントにとって絵に描いた餅ではない具体的な戦略策定・提案力を身につけることができるという。

クライアントの様々な要請に応え、専門性を高めつつトータルでのコンサルサービスを遂行するためには今の体制では十分とは言えないという。まずは、今後3年をメドにコンサルタントの人数を現在の3倍となる100人まで拡大し、クライアントの期待に応えられる体制を整えたいとしている。

コンサルタントに求めるのは、社会の発展に貢献することを常に頭の片隅に置いておくこと。その国、地域に根ざし、尊敬される企業にならなければ何十年にわたって事業を継続することはできないからだ。その一方で、日系企業としての実績と経験を武器に、「NRI上海を品質と規模の点で様々なニーズに応えられるグローバルな企業へと育てていきたい」と語る。

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